
「2度目の手術はしたくない」—— そこから始まった
症例 #006 50代女性。10年前に脊柱管狭窄症と滑り症で内視鏡手術を受けた。しかし術後も、腰痛と右脚の痛みと痺れが続いていた。毎日湿布を貼るものの、痛みと痺れは徐々に増してくる。騙し騙し10年過ごしてきたけれど、とうとう眠れない日々が続くようになってしまった。
整形外科のMRIでは、以前より悪化している所見があり、再手術を提案された。「2度目の手術はしたくない。」その気持ちが、サロンのクライアントさんだった知人の紹介で、来院につながった。
症例の記録:7回の変化
【1回目】
あまり眠れていないのか、憔悴した表情で来られた。検査をすると、仙骨と背骨の歪みはMAXレベル。特に胸椎のカーブが強いのが特徴的で印象に残っている。仙骨調整中も脚の痺れが強く出ていて苦しそうだった。励ましながら施術を続けた。※通常の仙骨調整は、痛みを感じない。グーグー寝始めるケースがほとんど。かなりの重症例では、調整中に痛み痺れを感じやすい。
【2回目(10日後)】
「久しぶりに、仰向けで脚を伸ばして眠れました。」表情に安心感が見え始めた。腰痛が減り、右脚の痺れもだいぶ弱くなっている様子。ただ、親指の痺れだけがまだ強く残っているようだ。仙骨と背骨の歪みはまだ強いので、淡々と調整を重ねた。
【3回目(2週間後)】
仙骨調整中に感じていた痺れは消失しているようだ。腰痛もほぼ消失し、右親指の痺れも消失している。そして、この日、驚くことがあった。笑顔でこう話してくれた。
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先生、ずっと言えていなかったんですけど。実は不整脈の手術を予定していたんです。でも、ここに通い始めてから不整脈が減り始めて、今では全く出なくなって——なんと、手術がキャンセルになったんです。
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予想していなかった報告だった。仙骨・背骨の歪みと、心臓のトラブル(不整脈・頻脈)との関連を初めて強く意識した瞬間だった。
【4回目(2週間後)】
腰痛も脚の痺れも不整脈も消失したまま。夜もぐっすり眠れている。ただ、首肩こりが最近気になり始めた、とのこと。強い痛みや痺れが解決すると、今まで気づかなかった不快感に気づき始める。肩関節の調整を行い、枕を見直してもらった。
【5回目(2週間後)】
経過は順調。再発なし。趣味の活動を活発にできているそうで、嬉しそうだ。
【6回目(19日後)】
腰枕なしで長時間運転した後から、首の痛みが一時的に出た様子。車のシート・新幹線・バス・飛行機・美容室・映画館。これらのシートは、想像の100倍以上、仙骨や骨格を歪ませると思ったほうがいい。次回以降は必ず腰枕を使うようお伝えした。当初の腰痛・脚の痛みと痺れ・不整脈は消失したまま維持できていたため、メンテナンスへ移行。
【7回目(1ヶ月後)】
症状は消失したまま維持できている。
なぜ、坐骨神経痛は腰椎ヘルニアより早く変化するのか
坐骨神経痛は、仙骨の歪みが坐骨神経を圧迫、または過度に伸展させることで起きていると考えている。シンプルなプロセスなので、坐骨神経痛の場合は、この方のように1〜3回の仙骨調整で変化が出やすい。同じ「脚の痛みや痺れ」でも、腰椎ヘルニアから起因するものとは原因もプロセスも全く違う。腰椎から瑞鶴が飛び出て神経圧迫を起こすプロセス。こちらは時間がかかる。腰椎ヘルニアなら痺れの消失まで最低6回ほどは必要だっただろう。
心臓の不調は仙骨の歪みによる胸椎のカーブが関係しているのでは?
そしてもう一つ。仙骨の歪みに起因する胸椎の歪みが、心臓を司る脊髄神経を介して不調を起こす可能性が見えてきた。この方をきっかけに、胸椎に特殊な歪みを持っている方には不整脈や動悸の問診をするようになった。結果、明らかに関連がありそうだ。
坐骨神経痛が長引いている方、そして不整脈・期外収縮・動悸のトラブルがある方へ。手術に進む前に、こんな事実も知っておいてほしい。